鼻出血

このエントリーをはてなブックマークに追加



▶耳鼻科で治療する代表的な鼻の病気について説明しています

鼻出血(びしゅっけつ)  
鼻の中には多くの血管が走行していていますが、多くはキーゼルバッハ部位という、鼻の入口に近いところからの出血です。
こどもの鼻出血の多くは、鼻水や炎症で鼻の粘膜が充血していることや、指で鼻の中をいじることでおこります。こどもが夜中に鼻血を出すことの多くは、無意識のうちに鼻をいじっていることが原因です。
お薬や鼻の清掃で鼻の中をきれいにすることで症状が改善します。アレルギー性鼻炎などがベースにあることも多くみられます。

大人の方の鼻出血では、鼻の中の特定の血管が破れて出血していることが多く、鼻の中をファイバーカメラで観察し出血部位を特定し、治療します。症状が強い場合は専用の電気メスなどで血管を焼灼処置することもあります。高血圧などが原因で鼻血が出ることもありますので血圧のチェックもしましょう。
まれに鼻内の腫瘍などで鼻血が出ることもありますし、鼻血を繰り返すかたは一度耳鼻科を受診することをおすすめいたします。

◆鼻血が出たときの対応
自宅で鼻血が出たときには、椅子に座って少し下を向き、小鼻の部分を指で5分ぐらいはさんで圧迫しましょう。
これで大概の鼻出血はとまります。のどに血が落ちてきたときは飲み込まずに静かに吐き出しましょう。