耳管開放症・狭窄症

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<耳鼻科で治療する代表的な耳の病気について解説しています>

<耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう) 耳管開放症(じかんかいほうしょう)>  
中耳と鼻の奥をつなぐ、耳管 の働きがうまくいかず、耳がこもる、自分の声や呼吸音がひびく、耳が痛いなどの症状をきたす病気です。開放症と狭窄症を合わせて 耳管機能不全(じかんきのうふぜん)と呼ぶこともあります。
中年以降で比較的やせ型のかたにおこりやすい疾患です。ダイエットで症状がおこることもあります。目でみてわかる明らかな所見に乏しく、はっきりした診断が難しいことも多いです。特効薬がなくすぐに治りにくいこともあります。
<治療>
内服薬、耳管通気、鼓膜マッサージなどの治療で経過をみていきます。
症状の強い方では手術治療(鼓膜チューブ留置、耳管ピン)などの治療選択肢もありますが、当院では行っておりません。ご希望のある方では、総合病院耳鼻科を紹介いたします。

<生活上の注意>

◇過度のダイエットはやめましょう
◇水分補給をしましょう。脱水は症状を悪化させます。
◇カフェインを含むコーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンクなどは控えめにしましょう。
◇立ち仕事、立ち続けることにより症状が増悪することがあります
◇鼻すすりはやめましょう


◆2008年8月福井新聞 院長による解説