唾石症

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▶耳鼻科で治療する代表的な顔、くびの病気について説明しています。


唾石症(だせきしょう)  
身体にできる石というと、尿管結石や腎結石を思い浮かべるかたもおられるでしょうが、耳鼻科領域で最も代表的な結石症は、顎下線に結石ができる”顎下腺唾石症”です。顎下腺は粘り気のある唾液を作り出しているので、その成分から唾石ができやすいのです。
唾石ができると、顎下腺で作られる唾液が貯留して、食事のたびに口腔底や顎の下の部分の強い痛みや腫れをくりかえしおこすことがあります。
うまくいけば自然に唾石が外に出ていくこともありますが、手術が必要になることもあります。石のできる部位により、口内法(口の中からの切開法)による唾石摘出術が可能な場合と、頸部の皮膚を切開して全身麻酔でおこなう顎下線全摘出術が必要になる場合があります。手術には一定頻度の合併症のリスクがあり、信頼できる医師に執刀
してもらうことが大事でしょう。