嗅覚障害

このエントリーをはてなブックマークに追加



▶耳鼻科で治療する代表的な鼻の病気について説明しています

嗅覚障害(きゅうかくしょうがい) 
臭いがわからないと味覚までよくわからなくなることもあります。生命に関わるものではありませんが、生活が味気ないものになりQOLが大きく損なわれることにつながります。お困りの方は耳鼻科を受診し相談してみましょう。


嗅覚障害の原因と分類

嗅覚障害は大きく3つに分類されます。
(1)呼吸性嗅覚障害 アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、カゼなどで鼻の粘膜が腫れたりして、においが鼻の奥まで届かないことで嗅覚障害をおこすもの。
(2)末梢性嗅覚障害 カゼなどで鼻の中の匂いを感じる神経の末梢部位の働きが悪くなるもの。
(3)中枢性嗅覚障害 嗅神経が中枢で障害を受けるもの。外傷、腫瘍、加齢などでおこる場合があります。 


嗅覚障害の治療

最も治りやすいのは上記(1)呼吸性嗅覚障害 です。鼻の粘膜が腫れて鼻の奥の嗅粘膜への交通が悪くなっているのが原因なので、鼻粘膜の腫れを改善させるお薬などで比較的簡単に症状を改善させることが可能です。
(2)末梢性嗅覚障害 の場合は治るのに時間がかかる場合があります。根気よく内服薬(ビタミン剤、ステロイド、漢方薬など)や点鼻薬で治療していくことになります。また臭いをかぐ練習(リハビリ)も重要であると言われています。
(3)中枢性嗅覚障害 は治りにくい場合があります。原因がはっきりすれば治療可能なものであればその対応をしていきます。

まず鼻の中を内視鏡でよく観察し、原因に応じた治療を検討することが重要です。