副鼻腔炎・鼻茸(ポリープ)

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▶耳鼻科で治療する代表的な鼻の病気について説明しています

副鼻腔炎(ふくびくうえん)<蓄膿症(ちくのうしょう)>とは?

鼻の周囲の副鼻腔に膿(うみ)がたまる病気です。副鼻腔は鼻腔の周囲に大きくわけて左右4個ずつあります(上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形洞)。副鼻腔は鼻腔と狭い交通路を通じて交通し、通常空気が入っていますが、ここに炎症がおきて粘膜の腫れや膿の貯留をおこすのが副鼻腔炎です。


副鼻腔炎の症状は?

汚い鼻が続いたり、鼻づまりや鼻のいやなにおい、嗅覚障害、頭痛、後鼻漏により痰、咳などの症状をおこします。膿がたまる副鼻腔の位置によって痛みの出る場所が異なり、また違った症状が現れることがあります。
睡眠や集中力、学習・仕事への悪影響など生活のQOLに影響を及ぼすこともあります。
お子様の場合、副鼻腔炎から中耳炎や気管支炎をおこすこともよく見られ、きっちり治療することが重要です。


副鼻腔炎の診断は?

鼻の中をファイバーカメラで観察、特に鼻腔から副鼻腔への交通路周囲を詳細に観察し鼻粘膜の状態や鼻漏の性状などから診断を検討します。副鼻腔レントゲンやCTを撮影することもあります。



*当院ではPENTAX社の最新式細径ファイバースコープと大型モニターを用いて、精度が高く、かつ痛みが少なく時間も短い(=負担が少なく楽な)診療を心掛けています

フルデジタルCT撮影

2020年7月、最先端技術を搭載した被ばくを抑えた身体にやさしいフルデジタルCT装置を導入いたしました。高解像度三次元画像でより正確な診断が可能になりました。撮影後すぐその場で画像を確認することができストレスフリーでの診断が可能です。

副鼻腔炎の治療は?

適切な治療を行うことで症状を改善させることが可能です。鼻漏の吸引、鼻ネブライザー、抗生剤などの内服で治療していきます。ベースにアレルギー性鼻炎がある場合は、アレルギーの薬も併用します。
風邪などで一時的に副鼻腔炎になるのが急性副鼻腔炎で、症状が3か月以上続くと慢性副鼻腔炎と言われます。慢性、重症の副鼻腔炎にならないためには、早期に治療をおこなうとよいでしょう。

中には副鼻腔炎だと思っていたのが、腫瘍による症状のこともあり、耳鼻科専門医での診察を早目にうけることが大事です。
また特に重症で薬などの治療でよくならない場合、ご希望により鼻の穴から内視鏡下に副鼻腔を清掃する、鼻内内視鏡手術で症状を改善させることも可能です。
当院院長も勤務医時代は多数の鼻内内視鏡手術をおこなっており、正しく施行すれば症状の著明な改善が期待できる手術であると考えます。設備などの関係上、現在は手術をおこなっておりませんが、手術適応の見極めには十分な判断力と経験があります。手術が必要な場合にはご相談のうえ提携病院を紹介させていただきます。



鼻の症状でお悩みのときはぜひ一度当院でご相談ください。


鼻茸(はなたけ)<鼻ポリープ>

鼻の粘膜の一部が膨れて水ぶくれのこぶ状になったものが鼻茸(鼻ポリープ)です。鼻づまりや嗅覚障害、頭痛などの原因になります。
通常、内服薬や点鼻薬、鼻ネブライザー治療で改善をはかります。重症の場合は、ご希望により鼻内内視鏡手術(鼻の穴から内視鏡下に鼻茸、副鼻腔をきれいに清掃する手術)で完治させることもあります。




福井新聞2007年 院長の福井県済生会病院での副鼻腔炎に対する鼻内内視鏡手術風景