先天性耳瘻孔

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<耳鼻科で治療する代表的な耳の病気について解説しています>

先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)の概要

耳たぶの周辺に生まれつき小さい穴(瘻孔)ができている病気です。穴の奥はトンネルのように細い管ができています。複数の瘻孔が両側性にみられることもあります。
家族内に発生することもよくみられ遺伝の関与も考えられていますがはっきりしたことはわかっていません。


治療

穴があるだけで問題がなければ放っておいて構いません。
ここに感染がおきると膿が出たり赤く腫れたりします。この場合、抗生剤の内服薬や外用薬などで治療します。切開して膿を出すこともあります。
何度も炎症を繰り返す方ではご希望により手術で瘻孔を摘出することもあります。

手術が必要な場合は、ご相談のうえ提携病院を紹介させていただきます。
手術は簡単なようで、案外難しい場合もあります。通常全身麻酔で手術をおこないます。細い管が入り組んで存在する場合など完全に取りきるのに苦労することがあります。信頼のおける医師から手術を受けることが大事です。