アレルギー性鼻炎

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▶耳鼻科で治療する代表的な鼻の病気について説明しています

アレルギー性鼻炎について  
いまや国民の1/4から1/3が罹患しているとされ、国民病とも言われるアレルギー性鼻炎。春におこるスギ花粉症、ハウスダストやダニなどでおこる通年性アレルギー性鼻炎、その他身の周りのあらゆるものがアレルギーの原因になります。



アレルギー性鼻炎の症状は?
鼻汁、くしゃみ、鼻閉のほかに、目のかゆみ、のどのかゆみ、耳のかゆみ、顔のかゆみや発疹、咳、頭痛など様々な不快な症状を引き起こします。
アレルギー反応はこれまでなんともなかった方がある時から急に発症することもあります。

耳鼻科では様々な新しい薬や治療を用意しています
近年、様々な新しい薬が開発されています。当院では市販薬にはない優れた効果を示すアレルギーの薬を多数取り揃えております。
またご希望によりスギアレルギー、ダニアレルギーの根治を目指す、
舌下免疫療法をおこなうことも可能です。適切なクスリや治療の選択で症状の改善が期待できます。数多くの治療方の中から自分に合った治療を見つけていくことが大事です。アレルギー性鼻炎でお困りの方はぜひ当院までご相談ください。




当院での診察の特徴

▶見える治療
鼻の中をファイバーカメラで観察するよう心がけています。鼻内を大型モニターに映し出し、見える治療を目指しています。
▶個々に応じた治療
鼻内の状態に応じた治療を考えます。例えば鼻粘膜の腫れが強い方では鼻閉に効果の強いクスリを選択するなど状態に応じた治療方針を考えます。また副鼻腔炎(蓄膿)や鼻茸の合併などもファイバーカメラで確認します。アレルギー性鼻炎の治療と並行し合併疾患の治療もおこない鼻症状の改善をはかります。


PENTAX社最新式ファイバースコープと大型モニターで精度の高い診療を目指します

アレルギー性鼻炎検査 ドロップスクリーン



2023年に導入しました。注射器を使わず、指先からの微量の血液から、30分で41種類のアレルギー検査が可能です。お子様や、注射の苦手な方でも検査が可能です。
(*複数の方が検査中の場合には、結果をお伝えするのは翌日になります)



アレルギー性鼻炎検査 RAST検査

採血により、様々な原因物質のアレルギー検査が可能です。結果が出るまでに通常一週間弱かかります。調べたいもの、気になるものについてお気軽にご相談ください。
原因物質を特定し、日常生活の中で対策をたてるお手伝いをしております。たとえばダニが原因とわかれば、できるだけ部屋やエアコンなどの掃除をしてみるとよいでしょう。スギが原因であれば春はマスクをして晴れた日は外出を控えるなどの対策が重要になります。

◆以下のように様々な検査セットも用意しております

アレルギー性鼻炎検査 イムノキャップラピッド

小さなお子様でもアレルギー原因物質がその日のうちにわかります
当院ではお子様のアレルギー性鼻炎の治療において、原因物質を特定することを推奨しています。原因がわかると日常生活の中で対策をとりやすくなるからです。
指先からのわずかな血液でアレルギー性鼻炎の原因物質の検査をおこなうイムノキャップラピッド検査が可能です。痛みもほとんどなく、小さなお子さんでも検査が可能です。結果が受診した日にわかります。医師までお気軽にご相談ください。


重症花粉症への注射による新しい治療「ゾレア Xolair」

これまでの治療では十分な効果が得られなかった重症の花粉症患者さんに向けて、新たな選択肢としてゾレア(Xolairを注射する治療が登場しました。当院では2025年よりゾレアを導入いたします。これまでの治療では十分な効果を感じられなかった方は、ぜひご相談ください。

ゾレアとは?
ゾレアは、スギ花粉症に対する抗IgE抗体製剤であり、従来の抗アレルギー薬や点鼻薬では改善しにくい重症の花粉症症状をより強力に改善する効果が期待できます。スギ花粉のアレルギー反応を引き起こすIgE(免疫グロブリンE)を抑えることで、症状の発症を防ぎます。

「ゾレア(Xolair)」の詳細は以下Novartis社ホームページをご覧ください
https://www.okusuri.novartis.co.jp/xolair/pollinosis


どのような方が対象となるのか?
(ご希望の方すべてが適応になるわけではありません)
(1)12歳以上の重症スギ花粉症の方
(2)通常の抗アレルギー薬や点鼻薬で十分な効果が得られない方
(3)血液検査でスギ花粉抗体値、総IgE値が基準を満たす方

治療の流れ
合計三回の受診が必要です。
1. スギ花粉飛散時期に受診。医師が重症であることを確認。
抗アレルギー薬、鼻噴霧用ステロイド薬などを一週間以上処方。
血液検査にてスギ花粉抗体価、総IgE測定。体重測定。
2. 再診。医師が適応を判断。
投与量、価格などを決定し、投与日を相談し決定。
3. ゾレア皮下注射

費用について
ゾレアは保険適用となりますが、高額な治療です。投与量は体重とIgE値に応じて決定されますが、目安として1回あたり約1万〜5万円程度の自己負担が発生します(シーズン中に複数回の投与が必要)



FBCテレビおじゃまっテレ 2019年3月19日 アレルギー性鼻炎新治療薬について解説


◆院長講演:アレルギー性鼻炎に関する福井県内医師への講演会(2018.3月)



福井県済生会病院健康教室にてアレルギー性鼻炎について講演(院長)