のどの病気解説

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▶耳鼻科で治療する代表的な口、のどの病気について説明しています。



舌炎(ぜつえん)
  舌の炎症です。全身疾患に伴って起きることもあります。はっきりした原因のわからないことも多いです。時に舌癌と見分けがつきにくいこともあり、専門医による診察が重要です。

舌がん(ぜつがん)  口腔の癌の中では比較的多くみられます。舌に痛みを伴うできものができます。早期発見、早期治療が重要です。

味覚障害(みかくしょうがい) 舌には味蕾(みらい)という味覚を感じるセンサーがあります。味覚が様々な原因で障害されると味覚障害を来たします。お薬で治療していきます。

口内炎(こうないえん) 白色の小さな潰瘍ができるアフタ性口内炎に代表される、口の中の粘膜に炎症がおきる病気です。比較的強い痛みを伴うことが多く、口の中専用の軟膏などで治療します。

扁桃炎(へんとうえん)  口蓋扁桃にバイ菌がついて炎症をおこす病気です。のどの痛みや発熱をおこします。重症になると扁桃周囲膿瘍など、入院が必要になることもあり、早期に適切な治療が重要です。溶連菌による炎症の場合、様々な全身の感染症を合併することがあり、きっちり最後まで抗生剤を内服することが重要になります。扁桃炎を繰り返すかたでは、ご希望により口蓋扁桃摘出術を行うこともあります。

口蓋扁桃肥大(こうがいへんとうひだい)  口を大きく開けたときに、のどちんこの両脇にみえる口蓋扁桃は、通常5-7才ごろに最も大きくなり、その後は徐々に小さくなっていきます。この口蓋扁桃が著しく大きいことにより、睡眠時無呼吸や摂食障害などの問題を生じる場合には、ご希望により手術(口蓋扁桃摘出術)をおこなうこともあります。この手術は昔から比較的よく行われている手術ですが、術後の痛みや出血などのリスクから病院に10日間ぐらい入院して行われます。

口腔乾燥症(こうくうかんそうしょう)  いろいろな原因で唾液の分泌が低下し、口の中が乾燥する病気です。加齢によるもの、原因のはっきりしないものも多くありますが、中にはシェーグレン症候群や全身疾患に伴って生じることもあり注意が必要です。改善させるためのいろいろなお薬があり、適切な治療で症状の改善が可能です。

アデノイド肥大(あでのいどひだい) 鼻の奥のつきあたりの上咽頭にあるアデノイドは、通常3-6才頃最も大きくなります。通常見えない場所にあり、内視鏡カメラなどで観察し診断します。著しく大きい場合は、鼻閉、睡眠時無呼吸などの原因になることがあり、ご希望を考慮のうえアデノイド切除術が行われることがあります。

咽喉頭炎(いんこうとうえん) 咽頭、喉頭(のど)の炎症です。のどの吸入(ネブライザー治療)やお薬で治療します。

咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)  のどは敏感なところで、特に異常所見がみられなくても、のどの違和感や異物感、圧迫感などの症状が続くかたがおられます。まずはファイバーカメラでのどを観察し、異常のないことを確認します。その後、症状に応じて治療方法を相談していきます。

声帯(せいたい)ポリープ  声をだす声帯にポリープができて、声がれや、長く声を出すのがつらい、などの症状をきたします。お薬やのどの吸入、声の安静などで治療していきます。重症の場合は手術が必要になることもありますので、早めの治療が重要です。

声帯結節(せいたいけっせつ)  声帯ポリープに似ていますが、声を出す声帯に、結節というペンダコのような突起ができる病気です。声の出しすぎによってできることが多いです。治療は声帯ポリープとほぼ同様です。声の安静、早めの治療が大事です。

反回神経まひ(はんかいしんけいまひ)  声を出す声帯の運動を司る、反回神経がまひする病気です。声がかすれたり、出にくくなったりします。特発性といって原因不明のものもありますが、中には甲状腺がんや肺がんなどで反回神経まひを来すこともあります。

急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)  喉頭蓋という、のどの奥にある部分が炎症を起こして腫れる病気です。結構恐ろしい病気で、急速に症状が進行し窒息死することがある病気です。勤務医時代には、この病気の方を何人も緊急に気管切開して治療しました。とにかく耳鼻科専門医により早く診断治療することが必要です。

喉頭がん(こうとうがん) 早期発見、早期治療が重要です!のどの違和感、声枯れ、のどの痛みなどがあれば早目に受診しましょう!ファイバーカメラで喉頭を観察して異常がないか確認します。早期であれば放射線治療やレーザー治療で多くの方が完治します。進行癌の場合、喉頭摘出術が必須でしたが最近では動注化学療法で喉頭を温存する治療を選択することが可能な場合もあります。主治医と治療についてよく相談することが大事です。

咽頭がん(いんとうがん)  この病気も早期発見、早期治療が重要です。咽頭がんはファイバーカメラでよく見ないとわかりにくい場所も多く、経験のある医師に診察を受けることが必要です。放射線、化学療法、手術治療が、進行度などから選択されます。金沢大学耳鼻咽喉科は現教授の専門分野のひとつが上咽頭癌で、堀川利之医師もこの研究、臨床に関わってきました。

咳(せき)  さまざまな原因で咳を生じますが、特に耳鼻科と関係があるのは後鼻漏による咳、咽喉頭炎による咳です。特に子供では後鼻漏(のどに落ちる鼻水)により咳が長引くことがよくあり、鼻の清掃が症状の改善につながることが多くみられます。